2022年度wallstat優秀卒業論文・修士論文賞 審査結果
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当協会ではwallstatを活用した研究開発の促進を目的して、昨年度から優秀卒業論文賞を授与する事業を始めました。
第2回となる本年度は2023年2月22日に実施された審査会で7名の候補者のプレゼンテーションがあり、
厳正な審査の結果、以下の方に各賞の授与を決定しました。おめでとうございます。
最優秀賞:
芝浦工業大学 網元佑華 氏
優秀賞:
芝浦工業大学 堤竜輝 氏
椙山女学園大学 高橋佑茉 氏
審査委員講評:
- 文化財建物の解析としてや実際に建てる建物のための接合具個数と性能評価のための解析、新しい建物の形態に関わる検討など多岐にわたっていて良かった。
- wallstatのビジュアルを活かしたプレゼン資料も多数見られ、見せ方も非常に上手でわかりやすかった。
- 文化財のために実施された検討では、部材数が非常に多い建物となっており、その設定には苦労があったと思われ、このような検討を進めてもらえたらと思いました。
- 7階建ての中規模から伝統的な寺社建築まで、幅広い木造建物の解析にwallstatが用いられ、wallstatの汎用性が生かされていた。
- 解析した動画を見るだけではなく、接合部や部材の応力状態にも着目するなど、学術的な研究が多く見られた。
- 3次元立体フレームを終局状態まで解析できるwallstatの特徴を最大限に活用した研究が見られ、大学学部生でそのレベルまで到達した発表内容に驚いた。
- どの発表もスライドの完成度が非常に高いと思いました。
- アニメーションを効果的に使ったプレゼンも見られ、wallstatを充分に活用していることがうかがわれました。
- 規模、構法ともにさまざまな建築物が研究対象となってきており、wallstatの可能性を感じました。
- wallstatの機能を存分に活用された研究内容が印象的でした。
- 構造解析ツールとしてwallstatをフル活用されていました。今後の発展に期待したいです。
審査委員:
森拓郎(広島大学)※委員長
石山央樹(大阪公立大学)
清水秀丸(椙山女学園大学)
中川貴文(wallstat開発者)