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2023年度wallstat優秀卒業論文・修士論文賞 審査結果

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当協会ではwallstatを活用した研究開発の促進を目的して、昨年度から優秀卒業論文賞を授与する事業を始めました。
第3回となる本年度は2024年2月22日に実施された審査会で13名の候補者のプレゼンテーションがあり、
厳正な審査の結果、以下の方に各賞の授与を決定しました。おめでとうございます。

 

最優秀賞:

広島大学大学院   高橋竜大 氏

 

優秀賞:

名古屋大学大学院 太田和杜 氏

奈良女子大学   平田沙也 氏

    椙山女学園大学  北川音々 氏

 

審査委員講評:

  • 住宅の耐力壁に関する評価において、準耐力壁や柱頭柱脚の接合金物を含めたもの、配置計画など多岐にわたっていて、非常に興味深い成果が上がっていた。

  • 伝統的な建物の評価において、摩擦の考慮や部材の隙間を含めた評価など、深化もみられ、実際の評価などへの利用が見込まれるような内容が含まれ、有用であると感じた。

  • 非住宅の研究も増えてきており、特殊な性能を持つ壁についても評価するなど、利用範囲の広がりがみられた。

  • wallstatの視覚的にわかりやすいという利点だけでなく、解析結果も活用した研究事例が多く見られるなど、研究レベルが一段高くなっていた。

  • 特に修士の発表レベルがとても高く、それぞれがwallstatをうまく活用していた。学部生の発表も、解析モデルをうまく構築できていると感じた。

  • 耐震に関する研究以外にも別研究にwallstatを活用しようという試みが見られるなど、ユーザーが増えることにる発展を期待する。

  • いずれの発表も非常に興味深いもので、また、いずれの発表者のプレゼンテーションスキルも高いものであった。

  • 要素開発、被害予測、伝統木造、現代住宅など、様々な対象や用途に対する研究発表があり、wallstatの幅広い適用範囲が示された。

  • 画像解析など他の情報技術との組み合わせを用いた研究発表がみられた。wallstatは他の情報技術との親和性が極めて高く、今後の飛躍的な活用可能性の拡大が期待できる。

  • 地盤と建物の連成解析は画期的で、木造住宅での地震動の入力損失がある可能性を示す研究だった。今年発生した能登半島地震でも強震観測記録からは入力損失の可能性を考えざるを得ない被害状況であるため、今後の研究の発展に期待したい。

 

審査委員:

森拓郎(広島大学)※委員長

石山央樹(大阪公立大学)

清水秀丸(椙山女学園大学)

中川貴文(wallstat開発者)